“中秋の名月”に思いをはせる月明かりが似合う本
江戸川乱歩短篇集

江戸川乱歩の世界を伝える代表作を集めた短篇集が登場

卓抜な着想と緻密な構成、巧みな語り口で永きにわたり読者を魅了し続けてきた江戸川乱歩。その世界観を凝縮させた短篇集がついに登場。エドガー・アラン・ポーにヒントを得たデビュー作『二銭銅貨』から、満月の光が降り注ぐ深夜のビル街を舞台とする『目羅博士の不思議な犯罪』まで、江戸川乱歩初期の代表作12篇を収録。9月の静かな月夜にこそ、忍び寄るスリルと興奮が味わえる古典ミステリーに浸ってみてはいかがだろう。

江戸川乱歩短篇集 千葉俊二編/岩波書店/840円(税込み)

月の歩きかた マイケル・カーロヴィッツ著 松井貴子訳/二見書房/1,995円(税込み)

美しい写真と楽しむ月面散歩

地球に一番近く、なじみの深い天体である「月」。本書はNASAをはじめとする宇宙関連施設から提供された貴重な写真や、まるで奇跡のように美しい風景に溶け込んだ「月」の写真と共に様々なエピソードが語られる。子供のような探究心が呼び覚まされると同時に感性をも刺激する、ロマンティック・サイエンス・ドキュメント。

ルナティックス 月を遊学する 松岡正剛著/中央公論新社/980円(税込み)

月と人間の関係性を多角的に解説

ひたむきに思索にふける自らのことを「月明派」と名乗る著者。その独自の目線で、人間と月の長い関わりを解説するエッセイ。暦になぞらえた12の章で、芸術から神話に至るまで、人間が月をどのように捉えてきたかを分析する。光源である灼熱の太陽とは対照的な、月ならではの魅力を唱える著者の美意識を凝縮。

夢をみる言葉 サン=テグジュペリ著/写真・構成山田昌弘/イースト・プレス/ 1,260円(税込み)

神秘的な言葉と写真が奏でる安息

サン=テグジュペリの代表作、『星の王子さま』『夜間飛行』『人間の大地』から抜粋した言葉に加え、世界各地の美しい風景写真が楽しめる詩集。その言葉は「美しさ」「幸せ」「愛」といった様々なテーマで語りかけられ、散りばめられた写真によって、より深いメッセージとなる。素敵な夢を見たい月夜の晩、眠りにつく前に。

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9月号 Contents

特集

秋を感じて颯爽と。「都会で自転車」の楽しみかた

”骨盤”は女性に限らない 男の「歪み」解消塾

連載

都会をエスケープ 夏の疲れを癒す、贅を極めた大人のリチャージ

肉のうまい店・魚にうなる店 まろやかな油が引き出す力強い旨味と軽やかなる食感

新刊探訪 ”中秋の名月”に思いをはせ月明かりが似合う本

数字で読む現代
85.99歳7384万9000点