“中秋の名月”に思いをはせる月明かりが似合う本
小銭をかぞえる

男のどうしようもなさが見どころ 芥川賞候補作、ついに書籍化

自費出版の印刷代を支払うのに困った末、同棲相手の女に金の工面を頼む“どうしようもない男”を主人公にした作家西村賢太の私小説的作品。もてない男がようやくめぐりあい、相思相愛になったはずの女だったが、男の暴言、暴力によって、生活は一触即発の緊張をはらんだものに。貯金箱から小銭を漁りピザの代金を支払おうとする女に、男がとった行動とは…。第138回芥川賞ノミネート作品。『焼却炉行き赤ん坊』と2篇を収録。

西村賢太/文藝春秋/1,650円(税込み)

おいしい水 盛田隆二著/光文社文庫/720円(税込み)

結婚は人生の「おいしい水」なのか

リアリズムの名手、盛田隆二が30歳主婦の分岐点を描く。同じマンションに住む主婦仲間との日常、新しく始めたタウン誌の仕事、子どもにも恵まれ、穏やかで平凡なはずの日々。しかしその裏に潜む、陰りや不安、夫への性的嫌悪や浮気。果たして結婚とは、人生の“おいしい水”なのか、その意味を改めて考えさせられる。

そうか、もう君はいないのか 城山三郎著/新潮社/1,260円(税込み)

亡き妻への思いあふれる、愛惜の回想記

“ふと、容子に話しかけようとして、我に返り「そうか、もう君はいないのか」と、…”。 経済小説の開拓者、城山三郎による亡き愛妻の回顧録。まるで“間違って、天から妖精が落ちて来た感じ”であった妻・容子との出会いから、別れまでの純真でひたむきな愛を綴る。2007年3月に他界した著者の遺稿作。

しろいうさぎとくろいうさぎ ガース・ウイリアムズ著/まつおか きょうこ訳/福音館書店/ 1,155円(税込み)

2匹のうさぎの純愛ストーリー

森の中に暮らすしろいうさぎとくろいうさぎ。楽しく遊んでいるはずが、ふとした瞬間に悲しい顔をするくろいうさぎの気持ちに込められたしろいうさぎへの想い。それは、愛する者を失う恐怖に他ならない。“いつも いつも いつまでも一緒に”という2匹の願いは叶うのか。幻想的なイラストと美しい言葉が心に染み入る一冊。

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日本の暮らしに融和する 愛すべき、北欧デザイン

大人のハロウィーン

連載

都会をエスケープ 五感を刺激する伝統的な美の空間

肉のうまい店・魚にうなる店 美味なる肉質と脂の旨味を併せもつ”バスク豚”の魅力

新刊探訪 つい、夜更けまでどっぷり。 秋の夜長の恋愛本

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