
「残業はしません。朝10時から夜6時までが私の仕事時間」。
第一生命経済研究所の研究員、松田茂樹さんはそう断言する。そんな彼も子供が生まれる前は、やはり朝から晩まで仕事の時間という、長時間労働生活だった。
「研究の世界は競争も厳しいですし、私の場合は学術研究もやっていましたので、量的にどうしても仕事を家に持ち帰らなければいけなかったんです。現在は家に持ち帰る部分はばっさり切りました。何を優先させるかということを考えたときに、子供が家で待っていれば、そちらを優先させたかったんです」。
松田茂樹さん/株式会社第一生命研究所勤務。長男と長女の2人の子供持つ、共働きのDAD
労働時間を短くするには仕事の効率を上げる必要があった。そこで松田さんは「とことん無駄を省く」ことに主眼を置いた。
「まずはスケジューリングを上手に行うことを心がけました。いくつかの案件を同時に手掛けているので、同じ時期に仕事の山が来ないようにする。また、次の日にやる仕事を前日に決めておくということもやっています。すべて前日にリストアップしておけば、朝出社したときに、デスクに座ったそのときからエンジンをフル回転させることができる」。
いかに生産性を落とさずに「仕事」と「家庭」のバランスをとるか、それが企業にとっても個人にとっても大きなポイントとなるのだ。

