夏到来!童心に帰って今こそ夢中になれる“虫”の本
『昆虫4億年の旅』 今森光彦著/新潮社/3,780円(税込み)

昆虫と自然を追い続ける作家 今森光彦の軌跡がここに集結

世界中の昆虫を求めて精力的に活動する作家、今森光彦の軌跡を集結させた写真集がついに登場。ロングセラー『今森光彦 昆虫記』『世界昆虫記』収録作に加え、新たなフィールドワークよる作品まで約200点。神秘と驚異に満ちた昆虫たちの世界、それを取り巻く大自然の営み、そして人間との共生を新鮮な感動とともに伝える。既成の生態写真の概念にとらわれない独自の自然観とカメラワークは、まさに科学と芸術の融合と言えるだろう。

写真展「昆虫4億年の旅」~8月17日 東京都写真美術館にて開催中。

中公新書『昆虫―驚異の微小脳』 水波誠著/中央公論新社/882円(税込み)

昆虫の小さな脳にある神秘に迫る

地球上に100万種以上生息していると推定される昆虫の、進化と繁栄を支えてきた小さな脳。その1立方メートルにも満たない「微小脳」に秘められた驚くべき機能に迫る一冊。昆虫の本能行動を、緻密な実験をもとに分かりやすく解説。さらに、人間が持つ「巨大脳」との違いと共通点を浮き彫りにし、両者の進化の過程を解明していく。

『大杉栄訳 ファーブル昆虫記』 ジャン=アンリ・ファーブル著/大杉栄訳/明石書店/6,300円(税込み)

大人向け「ファーブル昆虫記」

社会運動家の大杉栄によって初めて邦訳され、1935年当時の活字のままに保存された「ファーブル昆虫記」。学術論文ではなく、著者の考え方や心理、植物学にも精通していた一面など、読み物的な文章運びで彼の人物像をも窺い知ることができる。有名なフンコロガシやハチなどの描写も、かつての伝記の記憶を覆すことだろう。

『蜘蛛の糸(日本の童話名作選)』 芥川龍之介・作/遠山繁年・絵/偕成社/1,680円(税込み)

エゴを描く物語×挿絵の相乗効果

“虫”つながりで、大正の名士・芥川龍之介が童話として発表した、あの名作の絵本版をご紹介。地獄に堕ちた大泥坊(おおどろぼう)の前に、するすると垂れ下がった一本の蜘蛛の糸。人の心の奥底に潜むエゴイズムを如実に描いた本作は、物語の世界観と限りなく調和した挿絵との相乗効果で、大人でも夢中になれる仕上がり。

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8月号 Contents

特集

いくつになっても遊び好きな大人へ 夏の夜のおたのしみ

スペシャルインタビュー ブラッド・ピット

熱帯夜はこうして乗り切れ! 快眠へのいざない

連載

都会をエスケープ 100㎡のスイートルームでサマーバカンス

肉のうまい店・魚にうなる店 旨味以外の要素を削ぎ落とした特上ロースがもたらす幸福

新刊探訪 夏到来! 童心に帰って今こそ夢中になれる”虫”の本

数字で読む現代
4年240,000円