2008年の花粉飛散の傾向

早めの対策が肝心!年々増え続ける花粉症有病者 今年の傾向と対策は?

今年の量と時期は?2008年の花粉飛散の傾向

その日の天気によって花粉量が違うのはどうして?今年の飛散時期や飛散量が予想できるのはなぜ?天気から判る、花粉飛散の傾向について紹介しよう。

こんな日は要注意!花粉と天気の深い関係

一般的に花粉量が多い日|1:風が強く、晴天で乾燥した日 2:雨上がりの翌日で、天気がよい日 3:気温が高めの日

スギやヒノキの花粉症有病者にとって、毎日の天気予報はとても重要だ。晴れていて乾燥した日は花粉が飛びやすいなど、天気が花粉飛散量を左右するからだ。東京都福祉保健局の情報によると、一般的に花粉量が多い日は右の図にある通り。

スギ花粉は比較的軽く、風に乗って200キロメートルも離れたスギ林から飛んでくることもあるため、特にスギ林が風上にあるときは注意が必要だ。また、天気がよければ花粉を放出する雄花の開花が促されるので、花粉量も多くなる。さらに、温かい空気は上昇気流となって花粉が舞い上がりやすくなるので、気温が高い日も用心が必要というわけだ。

しかし、天気が花粉に及ぼす影響は、1日の天気だけではない。スギやヒノキの雄花の成育・開花に関わる前年の天候も、その年の花粉飛散量を決める重要な要因なのである。

今年は多い?少ない?花粉の飛散量

記録的な猛暑となった2004年。その翌年の2005年春に、花粉が大飛散したことを記憶している人も多いのではないだろうか。
花粉飛散に影響を及ぼす要因として挙げられるのが、前年の夏の気温だ。夏は雄花の元である花芽が生長する季節であり、この時期に気温が高く日照時間が長ければ雄花の成育がよくなり、翌年の花粉飛散量もぐんと増えるというわけだ。

それでは、2007年の夏はどうだっただろう。8月は太平洋高気圧の勢力が強く、全国的に記録的な高温になった。熊谷(埼玉県)と多治見(岐阜県)で国内最高気温の記録を更新する40.9℃が観測された。しかし、日照時間は平均値より50時間前後少なめだったため、2008年の花粉飛散は、東日本で例年並みかやや多め、西日本では例年並みかやや少なめと予測されている。(例年とは、過去10年の平均。ただし、名古屋(愛知県)は過去7年平均)

とはいえ、昨年と比べると2倍から3倍もの飛散が予測される地域もある(下図参照)。また、各地で観測される花粉量は増加傾向が続いており、今年、東日本ではシーズンを通じての総数が3,000個⁄cm2を超える地域が多く、西日本でも中国地方を除けば2,000個⁄cm2を超えると考えられる。予測される花粉総飛散量が1000個⁄cm2を超える地域においては花粉症予防対策等の注意が必要だ。

なお、花粉飛散量を決めるのは天気だけではない。スギやヒノキは樹齢25年を超える頃から雄花を多くつけるようになり、年々樹齢の高い木は増加している。花粉飛散情報は、こういった要因も考え併せて発表されているのだ。

図:平成20年春における都道府県別花粉総飛散量(スギ、ヒノキの総数)予測(確定版)

出典:平成20年春における都道府県別花粉総飛散量(スギ、ヒノキの総数)予測(確定版)⁄平成20年1月24日発表

今年はいつから飛び始める?花粉の飛散時期

図:平成20年スギ花粉前線予測(速報)

出展:環境省「平成20年スギ花粉前線予測(確定版)」⁄平成20年1月24日発表

花粉の飛散時期については、前年の秋の気候も深く関わっている。

スギの花芽は7月頃から形成されはじめ、11月までには花粉が成熟。その後、寒くなると花芽がいったん休眠に入る。秋の気温が高いとそのタイミングが遅れるので、その分開花時期も遅れる。つまり、秋の気温の高さによって花粉の飛散開始の時期が左右されるのだ。もちろん、花粉が飛び始める1月の気候も重要。暖冬なら花粉は早く飛び始め、寒冬なら遅く飛び始める。

2007年は、11月後半の強い寒気南下によって、北・東日本の山沿いで11月として記録的な積雪となった所もあった。しかし、秋の平均気温は全国的に高めだったため、2008年春のスギ花粉の飛散開始は5~10日ほど早くなるものと予測される。その後2月の気温も高めに推移すると予想されることから、飛散開始後すみやかにピークの時期を迎えると考えられる。また、昨年に比較して飛散量が多いことから飛散している期間も昨年より長くなると予想される。

参考:
東京都福祉保健局「花粉症予防に関する情報」
環境省「平成20年春の花粉総飛散量等の予測(確定版)」
気象庁「2007年(平成19年)の日本の天候(速報)」

すっきりコラムvol-1:秋冬生まれは花粉症になりやすい!?

生まれて数ヶ月の新生児期は免疫系の発達が未成熟な時期。秋冬に生まれると、花粉の飛散量が多い時期と免疫系の発達が未熟な時期が重なってしまうので、花粉を吸い込んだ際に体内でアレルギー反応が起こり、将来的に花粉症になりやすくなる、ということが報告されている。また両親が花粉症の場合は、さらに花粉症になる可能性が高くなるので、できる限り赤ちゃんが花粉を吸いこまないよう注意する必要がある。

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