“狂喜”な桜名所 北海道・日本列島最後の桜

有終の美に思わず歓喜 北海道・日本列島最後の桜

咲く姿、まさに“見納め”

“日本列島最後の桜”とはその名の通り、桜前線が最後に到達する北海道のなかでも、一番遅く開花するのがこの旭岳温泉のチシマザクラである。標高約1200m、北海道の屋根「大雪山連峰」の最高峰「旭岳」中腹にある旭岳ロープウェイ山麓駅舎前広場で、40本ほどのチシマザクラが春の訪れを告げるのだ。開花は、例年6月中旬~下旬にかけて。暦のうえではすでに初夏といえるこの時期、まさしく“見納め”を物語る有終の美に、思わず心奪われる。

高地の桜ならではの魅力

チシマザクラは、標高の高い場所や北海道、千島列島などでよく見られる種だという。特徴的なのは開花のタイミングで、すでにたくさんの葉をつけていること。ソメイヨシノのように木の幹を覆い尽くすほどは咲かないまでも、ポツリポツリと可憐な花を咲かせる素朴な様子がこの桜ならではの魅力なのである。また、この周辺は「旭岳温泉自然探勝路」と呼ばれ、チシマザクラのほか、雪の消えた沢に妖精のような水芭蕉の花や、岩穴を覗けば珍しいヒカリゴケに出会えることもある。

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